レギュレーター・ウォッチと言えば、独立した二つの文字盤を一つの文字盤の上下に配したデザインが一般的です。しかしカルロ・フェラーラによって考案されたレギュレーター・ウォッチの文字盤は、時間表示は右側、分表示は左側というように、横並びの配置になっています。そして、針はセンターの周りを均一に円を描いて時刻を示すのではなく、楕円形のインデックスに沿って直線運動と円運動を組み合わせた動きを見せます。一方の針が上っていると思えば、もう一方の針は下がり、直線運動の端に到達した針はくるりと回転し、折り返していきます。実際に時間あわせをするときに針を動かしてみると、その面白い動きがよく分かります。二つの針がこの様な動きをするためのムーブメントの構造は非常に複雑ですが、半月状の二つの歯車の開発によりこの構造が可能となりました。また、類まれなこの動きを引き立てるように、文字盤や針、そして外装には熟考を重ねたデザインが採用され、機能面とデザイン面の難しいバランスを見事に調和させています。
カルロ・フェラーラの「レギュレーター・ウォッチ」は、一般的なものとは違った個性を備えたものを欲する人にきっとご満足いただけるはずです。

HISTORY


初期にカルロ・フェラーラが描いた針のスケッチ。当初から特徴的な針のデザインが必要だと考えられていました。研究を初めてすぐ、文字盤を引き立たせるためには根元の部分に際立った特徴を持たせることに思い至りました。デザイン全体の均衡を保つ、新しい形です。

滑車と鎖のシステムが、カルロ・フェラーラに初めのインスピレーションを与えました。しかしながらそれを活かした時計を製作するためには、システムの小型化が必要とされたり、歯車同士の噛み合わせに必要な適度な「遊び」を持たせなくてはならなかったりと、技術的な問題があって非常に困難でした。

その後の重なる研究の末、12個の部品からなる半月状の歯車を開発しました。これが、カルロ・フェラーラ・レギュレーターの機能を実現させる鍵となっています。ロゴに見られる二つのクロスした鍵は、「新しい時の形」への入り口を開ける鍵であり、この歯車を象徴しています。

文字盤デザインには、機能面の反映だけでなく、グラフィック面でも精密さを要するため、詳細な研究が必要とされました。このスケッチが示すとおり、文字盤上の直線部と曲線部を含む二つのエリアが、均等に配置されています。またこのデザインは、二つのカウンターで時刻を表示し、シンプルで視認性に優れた時計にするためには非常に有効でした。

製品の精度を出来る限り上げるため、摩擦を最低限に抑えられる人工ルビーを使用した、スティール・ガイド・システムの研究に着手しました。

1991年頃に、カルロ・フェラーラによって初めて作成された設計図。独自のレギュレーター・ウォッチを完成させるため、このような設計図を描いて詳細を確認することが必要不可欠でした。

カルロ・フェラーラの製品は、最新のテクノロジーと厳格な検品により、非常に高品質です。パーツは最新の精密機器や専門知識を駆使して製造され、それらは熟練した時計師の手作業で組み立てられて、高精度の調整を施した後に出荷されます。

カルロ・フェラーラ
1943年ローマ生まれ。時計師として30年余の経験を活かし、自分だけのオリジナリティ溢れる革新的な腕時計を作るため根気強く研究を重ね、ついに1997年自身の名前でブランドを設立。その時計は、ダンスを踊るような針の動きを持つレギュレーターを特徴としている。好きな言葉は"Like No One - Original Innovation(この世界で自分だけができるイノベーションを…)"。